< JRと太平洋フェリーで >
2日目 5月26日晴 ~仙台港→亘野 走行距離37.9K
< 仙台港に打ち上げられた貨物船はなかったが >
昨年8月から9月にかけて走った太平洋(苫小牧~仙台)の続きを走ることに

太平洋フェリー
逆方向の姉妹船「いしかり」とのすれ違い、福島県沖辺りか

仙台港
16時30分仙台港着岸
岸壁に乗りあがっていた貨物船はもうなかった

名取
海岸線の県道10号を南下
水田は大きな瓦礫こそ片付いていたが、細かな瓦礫はいっぱい。雨水がたまり雑草地帯

名取
そこかしこに瓦礫の山
夕方近くになると小さな虫がいっぱい飛んでいて、道もガタガタで、走ってられず国道4号へ

亘理公園
国道4号から6号で南下、暗くなったのでテント場物色、総合公園をみつけてテント泊
3日目 5月27日晴のち雷雨 亘野→南相馬 走行距離101.2K
< 原発20キロで交通遮断 >
国道6号と県道30号で南相馬を目指す

宮城県山元町
田植えの時期なのに見渡す限り雑草

福島県入り
朝6時20分、県道30号で宮城県から福島県へ

新地町
やはり原発が近くなると復興の手も伸びていない
荒れたままの水田

新地町
そのまま残る土台

新地町
山と積まれた瓦礫
海側の県道38号で相馬市へ

相馬市

相馬市
どこもかしこも、さてどうする?・・・
津波被害は国道6号線を境界に海側と山側で格段の差があるようだ
市の南側が警戒区域(福島原発から20キロ以内)にかかる南相馬市へ

南相馬市
大型機械や車もそのままのところも多くなる
電柱だけが整然と立てられている

南相馬市

南相馬市
地震津波被害が少なくても、原発の影響で見通しがたたず
閉まったままの店が目立つようになる

南相馬市

南相馬市
双葉町まで11キロの標識をすぎて、国道6号を南下
ここまでくると住民らしき人は見かけない
走っている車は、工事関係者、原発関連者、一時帰宅者
警戒区域も一時帰宅(日帰り)が許可されているようだ

浪江町直前
浪江町直前の国道6号線、当然だがストップをかけられた
山側の「陸前浜街道」で道の駅「南相馬」に戻ることに

南相馬市
郵便局も閉まっているし、JRも南相馬の「原ノ町駅」まで

南相馬市桃内駅
桃内駅も線路が錆付いている

道の駅「南相馬」
南相馬の「道の駅」、工事関係者やボランティアの方が多い
今日はここでテント泊
4日目 5月28日晴雨晴雨 南相馬→郡山 走行距離91.1K
< 住人を見かけない町 >
福島原発警戒区域を迂回するために山越え
県道12号を走る

飯館村
八木沢峠を越えると「飯館村」

飯館村
計画的避難区域になっているので住民の方はほとんど見かけない
生活するのに必要な経済活動がストップしている
見かけるのは工事関係者、警察、行政くらいか

飯館村
地元の方の話では、お年よりの中には住んでられる方もいらっしゃるとのこと
郵便局も

飯館村
農協も

飯館村
ガソリンスタンドも

飯館村
ホームセンターも
どれもこれも見た目には被害はまったくなく、そのまま
閉まっている
この光景は精神的に参るだろうなぁ

飯館村
天気もよくて、美しい
でも耕作はない

飯館村
小学校も誰も居ない・・・
臼石小学校は川俣地区の学校へ疎開しているそうだ
県道12号から国道114号を経由して

道の駅「川俣」
道の駅「川俣」に9時30分到着
ここから県道39号で国道4号線をめざす

飯野町近辺
農家の庭先で綺麗な花々がアチコチに

飯野町近辺

国道4号

飯野町近辺

飯野町近辺
なにかすぐに止まってしまう

飯野町近辺

飯野町近辺

道の駅「安達」
ここで今夜の宿さがし
郡山市内のホテルを予約、郡山まであと30キロ強
宿が決まると元気がでる!
【 その2へ続く 】

にほんブログ村


スポンサーサイト
Thoughts on 太平洋(仙台から津)その1 震災の爪跡
says... No title
震災と原発、まだありますよね。でも、自転車でよくぞ。すごいでございます。
状況がまだまだであることがはっきりわかりますね。
says...
復興には程遠い状態ですね。
ゴーストタウンのようで地震だけならもっとずっと早く立ち直れたでしょうに
原発の被害の恐ろしさを痛感させられる写真です。
チャリダーさんのお陰で被災地の今がわかりました。
says... No title
住人が居なくなった町
あらためて原発の恐ろしさを感じますね。
この先、日本はどうなるのでしょうか!
子供や孫の時代を考えると やり切れない思いがしますね。
眺めてくれる人も居ない庭先のキレイな花々が
いっそう哀しく感じられます。
says... ありがとうございます。
背筋をぴんと伸ばして読まないといけないようなレポートですね。ありがとうございます。
とにかく地元の皆さんの努力が早く実を結びますように・・・。
says... No title
枯木チャリダーさん、おはようございます(*^_^*)
よくぞみて頂きました。
今回の記事で紹介されている所は
わが相馬市近隣なので
どこもかしこも思い入れのあるところばかりです。
震災から一年以上たち
ようやく仙台までは出かけるようになりましたが
ここに住んでいても
よっぽどの用事がない限り
浜の方には行きませんし、南にも行きません。
なので南相馬市や浪江、飯館町の現状がわかって良かったです。
ありがとうございます。
切ないですね。。。
says... Kaol Supple さんへ
分割日本一周のためでもありますが、
昨年、三陸を南下して仙台を過ぎた名取で、時間切れになったのが気になっていました
ということで、その続き
いゃ、まだまだですね
says... ユッカリン さんへ
震災津波被害だけでも大変なのに、原発は非常に厄介ですね
風評被害も含めて、被災地以外も巻き込んで、感情的なしこりも生まれています
科学的に怖がって、冷静な判断が求められているのでしょう
says... よしみ70 さんへ
庭先に花が咲いてる地域あたりからは、農家の人達も住んでいらっしゃいました
でも、子どもや若い人は見ませんでしたけど
放射能を効率的に除く新しい技術に期待したいですが、難儀でしょうね
says... Re: ありがとうございます。
あらいぐまさん、こんにちは!
如何ですか、その後
「背筋をぴんと伸ばして」は自転車乗りには禁物の姿勢ですね
なにか、いまだに複雑な想いですよ、これは
says... くまこ” さんへ
そう、おっしゃっていただいて安堵しています
原発被害の恐ろしさと空しさを改めて感じました
と同時に、一部雑誌など「煽るような恐怖」と違って、冷静な判断と反応が、今非常に必要だと実感します
長期に立入り禁止区域は、最小限に絞れるような除線技術ができることを期待して
私たちにも「放射能を正しく怖がる」能力が必要でしょうね
says... はじめまして♪
先日 解除になったのですが、警戒中の浪江より線量が高いんです。
貴重な写真をありがとうございます
こんなことにならなかったら、うちはライダーさんたちの宿としても解放してた、小さなヨロズやを営んでたんですよ・・・浪江と小高の郡境で・・・
says... 酷な環境
こんばんは。
線量の高い地域を通過されたのですね。
放射性物質の汚染被害で人も動物も住めない環境、外側は以前のままだけれど,すべてが変わってしまった故郷。もし4号機の使用済み核燃料プールが崩壊するような事になれば、更に被害は拡大する~とても他人事ではありません。
福島は「うつくしまふくしま」、私も3年程お世話になりました。
これ以上の国土の破壊はして欲しくない。福島の皆さんが一生懸命に丹精して作り上げて来た美しい町や村。いま現在進行中の原発問題、命を優先する選択をする時です。
レポート,ありがとうございます。
says... Re: はじめまして♪
ゆっこさん、コメントありがとうございます
そうなんですか!
小高駅や桃内駅、相馬小高神社などもウロツキました
お年寄りの方は、チラホラ拝見しましたが、子どもさんや若い方は皆無ですね
泊まっていたかも知れないのに残念です!
says... Re: 酷な環境
yokoblueplanet さん、こんにちは
4号プールが制御不能に陥ると日本列島分断どころか、住めなくなるかも知れませんね
安全な場所がどこかわかりませんが、少なくとも福島原発の「使用済み核燃料プール」の燃料棒は、速やかにより安全な場所に移管すべきだと思います
「文明」とは皮肉なものですね